第1章|AI社会で職を失わないために
本章をお勧めしたい方
- AIは何でもできると思っている方
- 自分のシゴトはAIに取られてしまうと不安な方
要約・まとめ
これから身につけるべきスキルは、AIと共働きするためのスキル。AIにも苦手分野があり、なんの業務にAIを適用するかですべてAIに任せるか、それとも人との共働きにすべきか変わります。
共働きには5つの段階があります。
- 人だけで仕事をする
- 人の仕事をAIが補助する
- 人の仕事をAIが拡張する
- AIの仕事を人が補助する
- 人の仕事をAIが完全に代行する
AIに対して心配するだけでは解決しません。AIと共働きできるよう、行動してみましょう。
明日への学び
AIであっても、すべての仕事をこなせるわけではない。AIにも向き不向きがあり、不向きな仕事は人間がすべきである。一方で、向いている仕事は人間以上にできるため、そこに固執してはならない。
大切なことは、AIにどの範囲まで任せるか。そして、いかに楽して価値を出せるかを真剣に考える。頼れる相方、もしくはもう一人の自分を作りだすイメージで、AIの導入を気軽に考えてみよう。
第2章|文系のためのAIキャリア
本章をお勧めしたい方
- AIを作るのは大変そうだと思っている方
- AIをどう扱えばいいか悩んでいる方
- 文系AI人材って何?と思っている方
要約・まとめ
AIは簡単に作れるようになりました。1から作るスクラッチに加え、コードベースのAI構築環境で作る、GUIベースのAI構築環境で作る、構築済みAIサービスを使うという選択肢が登場しました。
1から作る必要がなくなったことで、活用できる人材が重要になったのです。すなわち、ビジネスや業務知識に詳しく、かつAIにも精通した人材、それが文系AI人材です。
必要なのはAIと働く力。この力を身につけるための手法を、次回から紹介していきます。
明日への学び
AIの垣根は低くなった。構築済みのサービスを使うのであればAIの仕組みを知ることは不要だし、GUIサービスでもコツを掴めばすぐに使いこなせる。
おそらく、初期のインターネットもこのような感じだったのだろう。今では仕組みはよくわからずとも、みんなが使っている。
インターネットのように、インフラとして皆がAIを使っている。そのような未来を見据えて、今のうちから自分自身へ投資をしておきたい。
第3章|AIのキホンは丸暗記で済ます
本章をお勧めしたい方
- AIに関する本を買ったけど、単語で挫折した方
- 横文字、アルファベットが苦手な方
- まずすべきことを知りたい方
要約・まとめ
取っつきにくい単語は丸暗記してしまいましょう。本書で説明する単語は以下の通り。
- 学習と予測
- 教師あり学習と教師なし学習
- 目的変数と説明変数
- アルゴリズム
- 過学習
- アノテーション
- 時系列モデル
- データ前処理
- PoC
- ニューラルネットワーク
- 正解率と再現率・適合率
- AUC
明日への学び
ここの単語については、自分の言葉で説明できるように精読したい。
AIとは少し違うが、難しい専門用語をわかりやすく説明する際の参考にもなる。できるだけ平易な言葉で、文脈もわかりやすく。
第4章|AIの作り方をザックリ理解する
本章をお勧めしたい方
- AI活用の具体的なプロセスが知りたい方
- AIをどのような業務に使うか、具体的にイメージできている方
- AI活用に向けて、すぐに走り出したい方
要約・まとめ
AIは、大量のデータから特徴を抽出する名人です。特徴づかみのプロセスは、
- まずAIに読み込ませるデータを用意し、
- そのデータを学習させ、特著を抽出し、
- その特徴から予測モデルを立てる
です。
このプロセスをさらに分解すると、予測系AI、識別系AI、会話系AI、実行系AIのそれぞれですこしずつ異なるプロセスが発生します。
明日への学び
各プロセスが非常にわかりやすく要約・まとめられている。
弊社でも課題になっているが、最初にして最大の関門はデータの用意だろう。必要十分な量のデータを集め、クレンジングして使いやすくすることは、とても大変だ。
データを集めるためにも、何に使うのか、なぜ必要なのか、どこまで必要なのか、プランニングも重要になる。奥が深い…
第5章|AI企画力を磨く
本章をお勧めしたい方
- 具体的なAI企画プロセスを知りたい方
- すでに進んでいるAI企画の見直しをしたい方
- 上司から「何かAIをやれ」と言われてしまった方
要約・まとめ
AI企画の解像度を高めるには、5W1Hのフレームワークが効果的です。
Who:顧客、取引先、従業員の誰を対象とするか
Why:マイナス(不満、不便、コスト、作業時間)を減らすのか、プラス(満足、便利、売上、仕事の付加価値)を増やすのか
Which:【識別系、予測系、会話系、実行系。】✕【代行型、拡張型】の組み合わせのどれを使うのか
What:AIの名前、できること、解決されることは何か
How:AIが人と同分業するのか
When:いつまでにどう用意するのか
明日への学び
ちょうどチャットボットの導入を検討していたので、5W1Hは早速取り組んでみる。
Whoの部分がすでに曖昧なことに気づけた。チャットボットは顧客の利便性向上にもできるし、従業員の工数削減にもできる。ここがぶれてしまうと、中途半端になってしまうのだろう。
フレームワークは、やればいいというものでもないだろうが、AI初心者のうちは愚直に取り組んでみるのが良さそうだ。
第6章|AI事例をトコトン知る
事例のため割愛
第7章|文系AI人材が社会を変える
本章をお勧めしたい方
- 本の概要をざっくりと知りたい方
- まだAIに対して恐怖心を抱いている方
要約・まとめ
これから本格的なAI社会が進むに連むにつれ、「AIを作る」から「AIを使う」人材が重要なポジションを担うようになるでしょう。
「消費者、会社、働き手」に対して大きな変化を起こし、視界を変革していく。そんなポテンシャルを、文系AI人材は持っているのです。
明日への学び
本書を通じて、AIに対する取っ付きにくさは解消できそうだ。あとは復習して丸暗記の部分を押さえたうえで、実際に行動あるのみ。
最初の越境のタイミングが一番エネルギーを使う。勢いとモチベーションで乗り切ってしまいたい。そうすればきっと、どこにいても重宝されるAI人材になれるはずだ。