『ホワイトカラー消滅』の概要
筆者:冨山 和彦氏
出版社:NHK出版
ページ数:304ページ
ジャンル:ビジネス書
あらすじ
昭和なホワイトカラー⾝分による中間搾取を排除せよ。
本書では日本社会が、従来のホワイトカラー中心から、ローカル経済を担うエッセンシャルワーカーの重要性が増す未来を予測する。
- DX・CXによる生産性向上
- 個人のリスキリング
- 経営の新陳代謝
これらを促すことで、ローカル経済の活性化とグローバル競争力の維持を両立させ、日本経済が復活する道筋を示している。
レビュー(ピックアップ)
ネガティブ
- 正しいが、それができたら苦労しない、と思ってしまった
- 著者の成功談に基づく正論が多いため、途中で読み疲れてしまう
ポジティブ
- 著者の主張は明快かつ共感できる。AIの成長の中の不確実な時代、多くの人が読むべき本。
- いつかAIに奪われる職種の私には、自身の価値の向上をどのように達成するかを考える良いきっかけになりました
評価
自分自身の働き方もそうだし、子どもに対する教育についても考えさせられる内容。
確かに正論が多く、それをどう噛み砕いて自分ごと化するかが問われる1冊ではある。
「エッセンシャルワーカー」という単語にピンとこない方は、視野を広げるという観点で一読をおすすめしたい。
この本をお勧めしたい人
- グローバル企業で働くホワイトカラーの従業員: 新しい時代に適応するための考え方やスキル、キャリアチェンジの方向性を考える上で参考になる
- 将来のキャリアを考えている若い方: ホワイトカラーというキャリアパスが必ずしも安泰ではない、という観点を持つきっかけに
- 「働き方改革」や「リスキリング」に関心のある方: これらの言葉の本質的な意味合いや、企業や個人がどのように取り組むべきかについて理解を得られる
この本をお勧めできない人
- 現状の働き方やキャリアに不満がない人: 本書で述べられているホワイトカラーの変容やリスキリングの必要性などが、あまり響かないかも
- 具体的なスキルアップの方法やノウハウを期待している人: 本書は、働き方を変えるための根本的な考え方や社会全体の構造変化に焦点を当てています
『ホワイトカラー消滅』の要約
第1章|グローバル企業は劇的に変わらざるを得ない

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要約・まとめ
日本の労働市場は大きな転換期を迎えている。従来の「ホワイトカラー正社員」モデルは衰退し、労働供給制約の時代に突入。賃金停滞、社会活動の維持困難、人口減少、国力減退の危機が指摘されている。
この状況を打破するには、メンバーシップ型雇用からジョブ型・スキルベース型雇用への転換が不可欠。日本的経営モデルからの脱却も求められ、両利きの経営による事業ポートフォリオの入れ替えと組織の新陳代謝が必要です。
今後は、高い労働生産性を前提とした高賃金雇用が重要となり、アンラーン、リラーン、リスキリングが鍵となる。
明日への学び
アンラーン、リラーン、リスキリングが、ますます重要になっている。 従来の成功体験や知識をアンラーン(学習棄却)、リラーン(再学習)、リスキリング(学び直し)していくことが、個人と企業双方にとって極めて重要である。
自分事に落とし込む
ホワイトカラーとして働いている自身はどう動くべきか、そして子どもに対してどのような教育が必要か、改めて考えさせられた。特にアンラーンについては、過去の成功体験や固定観念を意識的に見直し、手放すことから始めてみたい。